会長挨拶

会長就任の挨拶

山本 一清(名古屋大学)

この度、平田前会長からバトンを引き継ぎ、森林GISフォーラム第14代会長を務めることになりました。

現在、新型コロナウイルス感染症が社会にもたらした影響は広範にわたり、今後の社会がどのような方向に向かうのか混沌としております。しかし、気候変動による様々な問題も深刻さを増しており、今後も森林に対する社会的な期待も我が国の森林を取り巻く情勢は大きく変わろうとしています。森林環境税及び森林環境譲与税が創設され、また「森林経営管理法」が可決・成立したことにより新たな森林管理システムが導入されました。これらの税制、法律により、法的には持続的な森林経営を阻む様々な課題に対処することが可能になりますが、運用に関するノウハウの蓄積や、実際に運用を行う人材の育成は今後の重要な課題となります。

森林GISの世界でもオープンデータ化やクラウド化が進み、IoT(Internet of Things)の進化により、さまざまなセンサーによって容易に膨大なデータ(ビックデータ)が集積できる時代を迎えつつあります。今後これらのビッグデータやAI(Artificial Intelligence)などを活用したイノベーションが森林セクターにも求められておりますが、それは振り返って森林の存在や、それが持つ様々な機能を見直す良いきっかけになれば良いと思います。

森林GISフォーラムでは、これまで「東京シンポジウム」と「地域セミナー」を中心に、森林GISと森林GISに関連した技術について利用例などの紹介や、現場ですぐに使える技術を会員同士で共有するため「技術セミナー」の開催、さらに森林学会大会の場をお借りして、「学生コンテスト」を開催し、次世代を担う学生の優秀な研究を表彰してまいりました。その中で培ってきた様々な人と人との繋がりや、知識・ノウハウの共有は、新たなインベーションを生み出す重要な財産でもあります。森林GISフォーラムにおいても、新型コロナウイルス感染症により、これまでの活動を従来どおり行うことは困難ではありますが、これまで積み上げてきたこれらの財産を無に帰すことは、大きな損失になってしまいます。森林GISフォーラムでは、急速に普及するオンラインでの交流やイベントを利用し、新たな形での人的交流や知識・ノウハウの共有を模索し、会員同士の新たな技術の共有と、会員から外に向けての情報発信の場として当フォーラムを運営していきたいと考えています。

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