会長挨拶

会長就任の挨拶

会長 粟屋 善雄(岐阜大学流域圏科学研究センター)

この度、野田前会長からバトンを引き継ぎ、森林GISフォーラム第12代会長を務めることになりました。

森林GISは平成21年に全国の都道府県に導入されて、運用されています。近年ではWebGISやクラウドなどを活用して、ネット上でデータを閲覧あるいは共有する事例が増えています。一方、森林GISでは主たるデータである森林簿の情報更新が滞っていることから、広域の資源情報の更新に関心が集まり、航空レーザ測量のデータやデジタル空中写真を活用することが試みられています。

ところで、政府は平成24年(2012年)に電子行政オープンデータ戦略において、「インターネット等の普及により、データを低コストかつ即時に提供することが可能となるとともに、データを利用する企業・国民等においても、コンピュータの能力向上、端末の高度化・多様化等により、大量・多様なデータを処理・利用できるようになっている」としています。同戦略では政府等の機関が所有する公共データを政府自らが積極的に公開し、営利目的・非営利目的を問わずに活用を促進すること等を掲げています。そして、この施策によって公開される様々な行政データの中に国土基本図やDTMなどの基盤情報と空中写真や航空レーザデータなどが含まれています。このように、現在は広域の公的な情報を上手に活用して、GISを活用して森林資源の管理を実現する時代に入ったと言えるでしょう。しかし、森林GISを誰もが利用出来る時代になってきましたが、市町村や森林組合などの林業の現場に近い職場では、森林GISの導入と活用はこれからの課題のように思われます。

当フォーラムでは「東京シンポジウム」と「地域セミナー」を中心に、森林GISと森林GISに関連した技術について利用例などを紹介しています。近年はGISの活用事例や航空レーザによる広域での森林資源や地況の把握技術について紹介してきました。一方、昨年あたりからドローンによって手軽に森林情報を得ることに関心が集まっており、身近な調査技術と森林GISを結びつけて、林分レベルの管理に活用することが求められているように感じます。

森林GISを取り巻く技術が多様化する中、森林GISフォーラムでは「ミニシンポ」なども企画してホットな話題を取り上げるとともに、次世代養成のための「学生フォーラム」を一層充実させるなど、実りある活動としたいと思います。平田副会長をはじめ、高橋事務局長、会計担当の西園さん、広報担当の鹿又さんらの事務局、そして賛助会員、地区委員ならびに会員の皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

 

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